なっちゃんpost📮

小学校教員になるまでのお話、これからのお話。

 本当は教えたくない分析 分析編➁

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はじめに

前回の記事で、問題の難易度と問題の基本構成の分析の仕方を書いていきました。

 

leaf1000723.hatenablog.com

 ときたら、残るは傾向の分析。

「王道バトル漫画からみる‥」のブログで3つの情報をまとめたときにも書きましたが、この傾向が一番難しいです。場数が必要。けど、この傾向がつかめれば最強だと思ってます。

 

なので、“本当は教えたくない”分析、なのです。(と、同時に一番自信のある分野でもあるんですけどね☆)

 

ということで、今回は実際に私が教採受験した千葉県を例に、

そして私が1年ほど前に分析したものを使って解説していきます!!

  

小学校全科の傾向

突然ですが、ここで3つの画像をみてもらいます。

 

➀千葉県高校入試 2016 前期問題

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➁千葉県高校入試 2016 後期問題

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➂千葉県 教員採用試験 2018

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➀➁➂の問題、似ていませんか??

➀➁は公高校入試の問題、➂が教員採用試験の問題です。

 

今回、社会を例に出しましたが、上の画像のように

高校入試と小学校全科、基本的な問題の作りが似ています

 

これに気付けたのは、4年間塾講師をやっていて、

毎年千葉県の高校入試を自分でも解いていたからでした。

 

前のブログの記事で書いた、

「教員採用試験の難易度は高校入試から高校在学中レベル」。

このことが、問題の作りからも言えるわけです。

 

なので、私は小学校全科の勉強後半は

高校入試の過去問題を解いてました。

特に言えるのは理科と社会、そして数学。

数学のレベルは本当に高校入試です。相似までしか出ません。

 

もちろん、すべてが高校入試レベルというわけではありません。

英語に出てくる英単語や文法は高校の内容もはいっていますし、

国語も教員採用試験仕様です。

 

ただ、一つ新しい考え方として、

高校入試 ≒ 小学校全科

を取り入れてほしいです。

 

分析を入れることで、類題を解ける糸口が見つかるのです。

 

教職教養の傾向

 

分析が息抜きになっていた、去年の私ですが、

ここで一番力を入れてた分析が教職教養です。

 

その分析をしているものが下の画像です。

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これは、「教員養成セミナー2018.4 別冊号」を使って分析しています。教員養成セミナーさんの内容なので、全体的にモザイク的な感じにしてますが重要なのは、色を付けている部分です。

 

分析をするにあたって、過去問を片手に

2017年→緑、2016年→赤、2015年→青、

で出題された資料にマーカーをひいていきます。

かなり細かくみていく作業になります。

 

そして、ここが重要だと個人的に思っているのですが、

千葉県教育委員会が挙げている「学校教育指導の指針」の【参考資料】として載っているものに黄色のマーカーをひいています。

 

この「学校教育指導の指針」を私は全ページをコピーして勉強してました。

「指針」ですから、大事なことしか載ってません。

そして、なによりも自分の受験する自治体が出しているので圧倒的信頼感です。

受験自治体が「これ、大事ですよ」といっているものを見ないわけにはいきません。

 

ほかの自治体でこのようなものがあるかはわかりませんが、教育委員会のホームページを見ることは大事だと思います。その自治体が何に力を入れていて、どのページをみてほしいのか。そういったメッセージがホームページには隠されています。

 

ということで、話が少しそれましたが、まずはじめにマーカーだらけの教員養成セミナーができるわけです。

 

そして、そこから分かる傾向が、千葉県、教育時事王道説、です。過去の出題された資料にマーカーをひいていくと、多くの自治体が出題しているものを千葉県は必ず出題していることがわかります。「はやりもの」といっては誤解を生むかもしれませんが、教育時事としては王道の問題が頻出です。

 

さらに、「指針」に載っていた資料からの出題が多いことがわかります。上の画像で言うと、黄色のマーカーと他のマーカーでかぶっているわけです。「指針」での勉強がいかに重要かがこの時に証明されます。

 

なので、去年多く出題された資料かつ「指針」に載っている資料は

要注意資料、となり、傾向がつかめていきます。

 

なので、勉強する教育時事の内容もそこまでマニアックな内容までは突っ込まなくていいと判断できます。去年出題した都道府県が5以上ある資料は一通り目を通すことで、問題を見た時に「全く知らない」となることを避けました。(上の画像の赤丸がついているものが要注意資料でした)これこそ教採最短ルート確立の一歩です!

 

ちなみに、千葉県がなぜ王道の問題が多いかというと、

教職教養での内容の多くの部分を千葉の施策の問題にしているためでしょう。

マニアックな問題を出す余裕がない、ともいえると思います。

 

逆に言うと、自治体独自の施策などの出題がなく、教職教養は答申や法律法規のみ、となるとマニアックな問題まで出題される傾向が高くなるかと思います。

 

こういった感じで、自分の受験する自治体の教育時事を分析し、対策としていました。

なんとなくわかっている傾向を一度可視化することで、

新たに見える傾向があると私は思っています。

 

ぜひ、一度お試しください✰

 

おまけの話

この記事を読んでいる方のなかに大阪府受験の方がいるか分かりませんが、

一応書いておくと、大阪の教員採用試験は、大阪チャレンジテストの内容と似ているので、チャレンジテストで実力試しをするのも有効だと思います。

 

(大阪チャレンジテストとは、毎年1月ごろに実施される、全問題数に対する正答率が75パーセント以上のであれば、2019年度及び2020年度に大阪府が実施する大阪府公立学校教員採用選考テストの第1次選考・筆答テストの免除を受けることができる、というテストです。)

 

大阪の教員採用試験には、下の画像のような問題が何問か毎年出題されてると思います。

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この問題は大阪チャレンジテストにも出題されているのですが、

チャレンジテストのホームページに飛ぶと、

「教育公務員の倫理(服務規律)に関する資料」というものがあります。

上の画像のような学校内外の事例を多く扱っており、とても勉強になるとともに、試験の勉強に役立つアイテムだと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

 

www.pref.osaka.lg.jp

 

おわりに

分析編、いかがだったでしょうか。

分析は得意な人、苦手な人、いると思います。

できなければできない、それでいいと私は思います。

変に分析して先入観もって勉強しすぎて、試験本番で爆死、となっても自分がつらいだけです。

 

ここで分析を挙げた理由としては、今後勉強を進めていったときにいつか必ずぶち当たる、「あれ、私これでいいのかな」という不安を少しでも減らしてほしい。その一点にあります。

 

前回も記事で書きましたが、試験勉強で病んでいくのは本当につらいと思います。その自分を救ってあげる手立てとして、私がやってきたことを少しでも思い出してくれた幸いです。自分のモチベーションをコントロールし続けてほしいと思います。